体に症状が現れたら!心療内科の受診

そもそも心療内科とは何か?精神科との違いは?

体の疲れがなかなか抜けない、胃腸の調子が良くない、布団に入っても眠れない、こんな症状で悩んでいる方もいるはずです。そこで通常の内科を受診してみたものの、原因がよく判らないケースがよくあります。そんな方は心療内科へ行ってみるとよいかもしれません。心療内科とはストレスのような精神的要因によって発症する、様々な身体症状を扱う診療科目を指します。科目名からわかるように内科の1つですが、メンタル的な側面からアプローチするため、精神的要因で身体症状が生じている場合には、適切な診察と治療が可能になります。この点、精神科もメンタル面を扱っていますが、こちらは躁うつ病や統合失調症のように、あくまでも心の病そのものを診察し治療します。

大まかな治療の流れを知っておくと安心

心療内科ではカウンセリングによる診察が基本です。そのため診察前には問診票への記入を求められるケースも珍しくありません。症状をはじめ仕事や生活面の状況、さらに投薬や既往歴の有無など、このような問診票のデータに基づいてカウンセリングが進みます。心療内科では身体症状を扱うため、各器官をチェックする検査体制が整っているのも特徴の1つ。そのため症状によっては、血液検査といった各種の検査を院内で行うこともよくあります。さらに治療では薬物療法が一般的です。症状に合わせながら抗うつ薬や睡眠薬、あるいは他の内科的な薬物を処方し、最終的には薬物のない生活リズムを目指します。薬物に頼らない治療としては、精神分析療法や心理療法を採用するケースもあります。